〈事業レポート〉顔認証+周遊eチケット「富士五湖顔認証デジタルパス」で、富士五湖エリアを手ぶらで周遊!
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〈事業レポート〉顔認証+周遊eチケット「富士五湖顔認証デジタルパス」で、富士五湖エリアを手ぶらで周遊!

観光DX推進プロジェクト

 生体認証技術の進化は著しく、今日では日常のさまざまな場面で指紋認証や顔認証の技術にふれることができます。こうした技術を一歩進め、地域の周遊観光に活用しようという取組「顔認証と周遊eチケットを融合した手ぶら観光の実現」事業が富士五湖エリアで進められています。

 これは観光庁が主導する「これまでにない観光コンテンツやエリアマネジメントを創出・実現するデジタル技術の開発事業」に採択された実証事業の1つ。DXによって各スポットと交通機関を繋ぐ、新しい観光地の姿を探るため、富士五湖エリアを訪ねました。

▼富士急ハイランド公式アプリが富士五湖エリア周遊対応

「FUJIYAMA」や「高飛車」をはじめ、世界でもトップクラスのスリルが味わえるアトラクションを多数取り揃えている富士急ハイランド。今回の取組では、富士急ハイランドが数年前から進めてきた顔認証のモデルをベースとしながら、今年2月にリリースされた富士急ハイランド公式アプリを起点に、地域の各スポットや交通機関との連携を進めています。

※アプリの詳細はこちら>>>https://members.fujiq.jp/club/shuyu/

「富士急ハイランドでは2018年7月から顔認証技術を導入し、それと同時に入園を完全無料化しました。現在、園内の全てのアトラクションに顔認証端末を設置し、事前に顔写真を登録してフリーパスをご購入いただいたお客様には、全て“顔パス”でご利用いただけるようになっています」

 そう語るのは富士急行株式会社・企画部の阿部太一氏。今回の実証実験では、この顔認証システムと連動した富士急ハイランド公式アプリを活用し、さらなる利便性アップを目指します。

「昨年度に実施した富士急ハイランド・河口湖周遊バス・富士山パノラマロープウェイを対象とした顔認証周遊パスの実証実験では、富士急ハイランドや駅といった主要スポットでしか顔写真の登録を行えませんでしたが、今回の事業では、顔写真の登録をアプリ上で行えるようになり、お客様の手間が格段に省力化されました。そこで今回は昨年度の対象に加えて、『フジヤマミュージアム』や『忍野しのびの里』等の施設や、『富岳風穴』や『鳴沢氷穴』といった名所、さらに富士急行線や富士吉田・忍野・山中湖周遊バス等の交通機関にまで対象を広げ、富士急ハイランドを目的に訪れたお客様にできるだけ長く滞在していただき、周遊のきっかけに繋げるよう取り組んでいます」(阿部氏)

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 富士五湖エリアの観光スポットの中でも抜群の集客力を誇る富士急ハイランド。しかし、その多くが日帰り客であり、今回の事業は地域に新たな人流をもたらす試金石になるものと期待されています。

▼入退園も交通も買い物も全て“顔パス”で!

 事前の登録作業はいたって簡単。スマートフォンに富士急ハイランド公式アプリをインストールして、「富士五湖顔認証デジタルパス」の購入画面に進み、訪れる日にちや決済手段を選択するのみ。また、「顔認証決済」ボタンからは、パナソニックの顔認証決済サービスの登録画面に移行。登録後は指定のショップで「顔認証」によるショッピングを体験することが可能になります。こちらも自撮り感覚の手軽なフローで、順調であれば2~3分で登録作業は完了するでしょう(※クレジットカードの登録は別途)。

 実際に登録を済ませ、まずは富士急ハイランドへ。入園ゲートに設置されたタブレット端末に顔を向けると、驚くほどスムーズに認証が完了。そのレスポンスの速さに驚かされます。以降は顔認証で園内のアトラクションを自由に利用することができます。

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 なお、「富士五湖顔認証デジタルパス」の価格設定にダイナミックプライシングが導入されているのも、この取組の特徴です。

「価格は例年の人流データや当日の天候等の基礎データを元にAIが算出し、混み合うタイミングでは少し高く、空いているタイミングではリーズナブルにご利用いただけるようになっています」(パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社・大山一朗氏)

 退園時も同様に、タブレットに一瞬、顔を向けるだけでOK。鉄道や周遊バスに乗り込む際もチケットを購入する必要はなく、設置されたタブレットに顔を向けるだけ。エリア内には顔認証決済に対応したショップも複数あり、お土産を買う際に財布を出す必要がないのもユニークなポイントでしょう。

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 富士急ハイランドで遊び、周辺の観光スポットを利用し、帰りがけに「ふじやま温泉」でひと風呂あびて、お土産を買って帰途に――。この一連の行楽が全て顔認証だけで済ませられるのは画期的です。

 今回の実証実験は2021年度でいったん終了する予定ですが、「今後はこの利便性をいかに多くの人に知っていただくかが課題です」と前出・大山氏。更に認知を進め、対応施設を増やしていけば、富士五湖エリアはいっそう活性化するでしょう。

「実際に実証実験を行ってみて、意外と50代や60代の方にも富士五湖顔認証デジタルパスを使っていただけていることは意外な発見でした。この技術をより効果的に活用すれば、富士急ハイランドをハブに、富士五湖エリア全体を楽しんでいただけるようになると考えております」(阿部氏)

 富士五湖エリアは全国に先駆けて、手ぶら周遊観光の先進地区となり得るか。今後の取組にご注目ください。

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・パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社 公式ウェブサイトにおける事例紹介

・過去記事

・開発5事業 事業概要まとめ

最後に……
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