〈事業レポート〉愛媛の魅力を360°映像で生配信! クラフトビールツーリズムの取組
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〈事業レポート〉愛媛の魅力を360°映像で生配信! クラフトビールツーリズムの取組

観光DX推進プロジェクト

 愛媛県をクラフトビールの新たな聖地に――。そんなコンセプトを掲げて、県内のブルワリーを絡めたツーリズムを展開しているのが、観光庁主導の「来訪意欲を増進させるためのオンライン技術活用事業」に採択された「愛媛クラフトビールツーリズム」事業です。

 地域の産品を生かしたオリジナルのクラフトビールを軸に、観光需要を掘り起こそうというこの取組。単なるオンライン配信だけでなく、簡易型VRスコープ「ハコスコ」を活用することで、ローカルの魅力と最先端技術を融合させているのが大きな特徴です。

 2021年12月18日に実施された第2回イベント「しまなみ海道の自然豊かなクラフトビールを飲みながら、散策体験!」にお邪魔しました。

▼今回の舞台はしまなみ海道・大三島

 大手メーカーが量産するビールと異なり、小規模醸造所(マイクロブルワリー)で生産されるクラフトビール。ビールは地域の産品を原材料として生かしやすく、それゆえ個性豊かな製品が多数登場し、人気を呼んでいます。

「ERTC(愛媛・地域創生インバウンドコンソーシアム)」が仕掛ける「愛媛クラフトビールツーリズム」事業は、クラフトビールを通して地域の魅力をアピールし、来訪意欲の増進につなげることが目的。まず、2021年11月20日に実施された第1回イベント「歴史と文化を感じながら、クラフトビール醸造風景・工場見学体験!」では、松山市の人気ブルワリー「DD4D」の醸造風景が配信され、全国のファンから好評を得ました。

 そして第2回となる今回は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ海の道「しまなみ海道」でつながる島々の1つ大三島から配信されました。

 舞台は2018年にオープンした「大三島ブリュワリー」。大三島をはじめとするしまなみ海道の紹介、大三島ブリュワリーの醸造所レポート、そしてクラフトビールの魅力を語るトークセッション等盛りだくさんの構成で、ビール党ならずとも興味を惹かれること請け合いの内容となりました。

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 今回の“主役”の1人である大三島ブリュワリーの高橋享平さんは、大阪の名門ブルワリーで修行を積んだ腕利きブルワーとしてフリークにはよく知られる存在です。

「大学時代にビールの魅力に取り憑かれ、しばらく大阪のブルワリーで働いていましたが、田舎暮らしがしたいという妻の希望もあり、移住先を探すことになりました。ここ大三島で暮らすことを決めたのは、故郷の松山から近いことや、気候等環境要件がビールづくりに適していたこと、そして何より美しいロケーションに観光地としてのポテンシャルを感じ、ぜひこの島をクラフトビールで盛り上げたいと考えたためでした」(大三島ブリュワリー・高橋享平氏)

 もっとも、開業した年には西日本豪雨が発生。そしてこのコロナ禍と、商売を行うには災難続きであっただけに、「こうして大三島をアピールできる機会を頂けたのはありがたいですね」と高橋氏は語ります。

▼「ハコスコ」で手軽にVR体験を

 今回、参加者の皆さんには事前に、地産メーカーによる「たっぷり贅沢アーモンド小魚セット」と、このイベントに合わせてDD4Dが仕込んだオリジナルのクラフトビールを送付。番組の進行に合わせてそれらを味わいながら、「ハコスコ」による360°映像で臨場感を楽しみました。

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 なお、「ハコスコ」はダンボール製で簡単に組み立てられ、手持ちのスマートフォンをセットすることでVRスコープとして機能するユニークなアイテム。本事業内のイベントでは毎回、ビールやおつまみと一緒に送付され、自宅で手軽にVRを体験することができます。

「第1回目の配信の際には、一部の方から『組み立て方が分からない』、『映像が見られない』といった声が聞かれました。これを反省材料に、第2回目以降は事前の解説をより丁寧に、時間を割いて行うことと、Zoomでも現地の風景を見られるよう同時配信するなどの修正を行っています」(有限会社アドウィン・加藤貴文氏)

 試行錯誤を重ねながら、愛媛県とクラフトビールの魅力をより効果的に表現する手法を模索しているERTCの面々。2022年1月15日には第3回イベント「ALL愛媛産ビール 『太陽のビール』を体験 VR体験」の配信を控えており、さらなるアップデートに余念がありません。

※公式ウェブサイトはこちら>>>

 全国各地に多彩なマイクロブルワリーが誕生している昨今。前出のブルワー・高橋氏も、「こうした取組を通して、地域の魅力を存分に感じていただき、実際に足を運んでもらえるきっかけづくりにつながれば嬉しいですね」と言うように、クラフトビールとデジタル技術の掛け合わせによる観光コンテンツの開発は、今後さらなる盛り上がりを見せることになるかもしれません。

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最後に……
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