〈事業レポート〉お座敷遊びで芸者さんと大盛り上がり! 奥浅草オンラインツアーの取組
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〈事業レポート〉お座敷遊びで芸者さんと大盛り上がり! 奥浅草オンラインツアーの取組

 先日、観光庁が主導する「来訪意欲を増進させるためのオンライン技術活用事業」に採択された「浅草芸者とめぐる東京下町とお座敷遊び体験オンラインツアー」の初回ツアーが開催されました。

 東京の下町、奥浅草エリアに脈々と根付く「花街」の文化を、オンラインで体験できるこのツアー。古くからの常連客も、初めて芸者さんとふれあう人も、大きな盛り上がりを見せました。

 かねてより深刻な後継者不足の問題を抱え、また、コロナ禍でインバウンド観光客が激減したことなどから、衰退が危惧されている浅草の花街を、デジタル技術によって再生させようという今回の取組。その舞台裏をレポートします。

▼「浅草の華・第一弾 芸者さんと紐解く! 浅草花街今昔物語ツアー」

 時折、雨がぱらつく昼下がり。あいにくの曇天模様ではありますが、東京・奥浅草と全国の参加者をつないで実施された今回のツアーは、「浅草の華・第一弾 芸者さんと紐解く! 浅草花街今昔物語ツアー」と題し、従来からの花街の常連客がおよそ15%、そしておよそ85%の新規客を集めて実施されました。

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 オンラインツアーの運営を手掛ける東京伝統文化・工芸振興協議会の佐々木淳一氏は、次のように語ります。

「雨天の際には傘をさしてロケを行なうなど、さまざまなパターンを想定していましたが、どうにか天気も持ちこたえてくれました。幸いにして大きなトラブルもなく、盛況のうちに終えることができ、ツアー初回としては内容も含めて上出来だったのではないかと思います」

 ツアーは割烹店「一直」に設営されたメインスタジオからスタート。まずは芸者さんから、あらかじめ参加者に送付された浅草の産品について、一品ずつ紹介されました。雷門正面の老舗「龍昇亭西むら」の栗蒸しようかんや、千束通り商店街加盟酒店オリジナルの純米酒など、浅草のムードを満喫できる全4品。

 さらに、浅草芸者の歴史と背景について動画をまじえたレクチャーがあり、花街の常連客でも普段は見ることができないお稽古の風景等も公開。このあたりはオンラインツアーならではのコンテンツであり、事前に配布されたデジタルガイドブックと合わせて、付加価値の高いツアーとなりました。

 このほか、浅草の街を芸者さんが歩く様子を伝えるライブ中継や、モニター越しに芸者さんとお座敷遊びに興じる時間等が設けられ、「初めて花街にふれる方にも、大いに楽しんでいただくことができました。オンラインであるにも関わらず、意外とご年輩の方が多かったのも印象的です」と佐々木氏は振り返ります。

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▼次のツアー制作に向けて見えてきた課題とは?

 配信班4名、中継班2名、撮影班2名、管理班3名という計11名の人員と、2名の芸者さんによって制作・運営された今回のオンラインツアー。荒天時の対応や、ロケ中のトラブル対策など、不測の事態に対する懸念は決して少なくありませんでしたが、予定していた全てのコンテンツが無事に完遂されました。

 芸者さんの美しさと艶やかな物腰を、できるだけリアルに届けられるよう、ツール面や技術面で試行錯誤が重ねられ、本来は花街へ足を運ばなければ体験できない世界観を生々しく再現したこのツアー、「とくに初めての方には好評いただけたようで、終了後には『コロナ収束後が楽しみ』、『お土産も美味しかった』など、多くの感想が寄せられました。想定していた以上に喜んでいただけて、私自身も嬉しく思っています」と佐々木氏。

 とりわけ芸者さんとゲームに興じるお座敷遊びでは、モニター越しながら参加者が一体となって大盛り上がり。リアルではどうしても敷居の高さを感じさせるお座敷遊びを、こうして手軽に疑似体験できるのは、デジタル技術を活用したオンラインツアーならではでしょう。

 一方で、初回の取組を通して、次に向けた課題も見えてきました。

「花街を初めて体験される方には好評をいただいたのに対し、中級者や上級者の方には物足りなさもあったようで、より深堀りしたコンテンツを求める声が聞かれたのは反省点です。今後は客層によって初心者向けツアーとガイドや中・上級者向けツアーを切り分ける必要があると感じています」(同)

 また、こうしたオンラインツアーをアフターコロナ時代も継続し、浅草花街への誘客を促すためには、事業としていかに収益をあげるかが大きなポイントとなります。その点、お土産として送付した産品が好評を得たことは、次の取組へのひとつのヒントとなりそうです。

「今後は商品力を生かしてECサイトでの販売を強化し、それと同時にオンラインツアー内のコンテンツをいかにマネタイズしていくかも考えていかなければなりません。さらに将来的には、通訳を入れた海外向けツアーの可能性についても、検証を進めていきたいと思っています」(同)

 ともあれ、長らくデジタル技術とは無縁だった花街にとって、今回のツアーは画期的な取組でした。これは地域の文化を守り、次の時代に継承していくための、大切な第一歩と言えます。試行錯誤に余念がない浅草花街の、次の一手に期待しましょう。

 次回のツアーは、12月18日(土)に開催しますので、是非お申し込みをお願い致します。※締切は、12月14日(火)迄

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最後に……
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